輸送株にもミームの波がやってきた。人の移動の回復とオンラインのデイトレード人気が追い風となり、米レンタカー大手エイビス・バジェット・グループの株価は今年に入り、約7倍に高騰した。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、ダウ輸送株平均の年初来リターンのうち、約3割をエイビス1銘柄が稼ぎ出している。9月以降では5割強だ。これは137年の歴史を持つダウ輸送株平均にとって厄介な動きだ。投資家は鉄道会社や海運会社、商品や原材料の運搬会社で構成される同指数について、幅広い経済の動きを反映するいい指標だと捉えている。輸送部門は新型コロナウイルス流行が始まって以来、港湾の混雑やトラック運転手の不足、原材料のコスト上昇といったサプライチェーン(供給網)の制約を受け続けてきた。
ミームの新星エイビス、「ダウ理論」を台無しに
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