国連の原子力機関が数カ月にわたり監視や立ち入りができなかったイランの施設で、高性能遠心分離機用の部品製造が再開していた。状況を知る外交官の話で明らかになった。核協議の再開を目指すバイデン米政権にとって、新たな課題が持ち上がった。西側外交筋は、イランが秘密裏に核兵器開発を行おうとした場合、遠心分離機の部品転用が可能になるとして懸念を強めている。これまでのところ、転用の証拠はないという。外交官によると、イランは8月下旬にカラジの組立工場の操業を部分的に再開し、製造を拡大している。高性能遠心分離機用のローターなどの製造が可能で、規模は不明だという。6月に施設がサイバー攻撃を受けて稼働停止に陥った際、イランはイスラエルを非難していたものの、イスラエルは関与を否定している。
イラン、高性能遠心分離機の部品製造を再開=外交筋
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