歴史の改ざんが
韓国で行われる背景

 韓国で歴史の改ざんが行われる背景として、次の二つの要因が考えられる。

 第一は、「積弊の清算」が象徴するように、保革の対立があり、保革が入れ替わった後、自己の政権の行動を正当化しようという動機が働くことだ。

 この傾向は保守系よりも革新系に強いように思われる。革新系は保守系の業績を横取りし、革新政権の業績を大きく見せることで革新系を長続きさせようとしている。

 第二は、韓国の歴史研究は、史実を積み上げて何が正しいかを導き出すのではなく、まず結論があり、その結論に合わせて史実を積み上げていく傾向があることである。したがって自分にとって都合のいい結論を前提とすることに躊躇しない。

韓国の建国に関する
李在明氏の歴史改ざん

 李在明氏の最大の歴史の改ざんは大韓民国の成立過程という基本に関することであり、文大統領より深刻である。

 李在明氏は、現在の大韓民国は「親日勢力が米占領軍と合作して作ったもの」「(いまだに)親日残滓が完全に清算されていない」と述べた。

 しかし、大韓民国が成立した経緯は次の通りだ。