民主党バイデン政権で
共和党員の議長再任のわけ
来年2月に連邦準備制度理事会(FRB)の議長としての任期を迎えるジェローム・パウエル氏に対し、バイデン大統領は再任を指名した。
議長の再任指名に合わせ、来年1月に副議長としての任期を迎えるリチャード・クラリダ氏の後任として、ラエル・ブレイナード理事も指名された。
大統領の政党が変わる際には、政権発足後のFRB人事についても、政党の意向を反映させやすいとみなされる候補を指名することが多い。
バイデン政権が共和党員でもあるパウエル氏の再任とブレイナード氏を副議長に指名したのは、コロナ禍からの景気回復のさなかインフレが加速する米国経済に対して、柔軟で安定した金融政策のかじ取りが行われることを重視するというメッセージといえる。