もちろん会社の環境の問題が、大きく影響したに違いない。

<大学までは、対人関係で幾度となく苦しみながらも、成績を保ち、上手くやってきたのに、就職活動では連戦連敗。何とか滑り込んだ会社では、苦しい思いをすることになり、不本意な就労になりました>

 Aさんは結局、1年も経たずに自主退職。数ヵ月にわたる“空白期間”を過ごした。

 その後、「これは大変だ」と思った身内によって、家族経営の会社に引き取られたものの、Aさんはいまも「思い出すだけで、とても苦しい」という。

<恐らく私のような軽度の発達障害を抱えている人が、「大学までは順調なのに働くことにつまずいた人」の中に多いと思います。軽度の発達障害、とりわけ広汎性やアスペルガー的傾向を抱えている人は、得手不得手にばらつきが大きいものの、勤勉な人が多いので勉強は意外とできるのです。しかし、人間関係が最重要課題になる社会では、一番の苦手分野なので、つまずいてしまう。性格的にもバカ正直者が多いので、自分を着飾ることができない。また、感情の制御と表現が苦手なので、より対人関係で苦労します>

 自分の意思が上手く伝わらず、失敗ばかり繰り返すので、成功体験が少ない。世の中に、このような状況がある限り、対人関係から避けざるを得なくなるし、ネガティブな発想ばかり出てくるという話は、これまでも紹介してきた。

<素人目ではありますが、記事の中に出てきた人も発達障害ではないかなと思う人がいます。ただ、記事に掲載されているようなNPOや発達障害や引きこもりを社会に進出させようと努力する活動は都市部に限られます。地方では情報も相談先も不十分です。重度の自閉症者などへの支援は広がっていますが、軽度の人はまだまだです。

 長くなりましたが、本当にこの記事には共感できました。

 そして思うのは、大学在学中に「発達障害」が分かって、この記事を読んでいたら、就職活動でも失敗せず、就職した途端につまずくこともなく、今でも新卒で就職した先で仕事を続けていられたかも知れないということです>

オファーは来ても面接にたどり着けない
「空白期間はけがれ」と親戚に言われ…

 一方、 こんな読者の声も届いた。以前、当連載の記事「中高年の“再就職難民”から続々反響!?一度社会を離脱すればやり直しがきかない日本」のなかで、転職サイトに登録し、エージェントや企業からのオープンオファーは確かに届くが、<(それに)応募しても、面接にたどり着けたことは、一度たりとも御座いません>という経験をしている人の話を取り上げた。それに対して、自分も心当たりがあるというのは、関西地方に住む30歳代男性のBさんだ。