中国配車サービス大手の滴滴(ディディ)グローバルがニューヨーク株式市場から撤退して香港で上場を目指す方針を決めたことを受け、3日の米株式市場で中国企業が軒並み売りを浴びた。3日の取引では中国企業の米国預託証券(ADR)が急落。米東部時間午後2時過ぎ時点で、電子商取引大手のアリババグループは約8%安、同業のピンドゥオドゥオは約7%安、JDドットコム(京東)は約9%安で推移している。検索エンジン大手の百度(バイドゥ)は約8%安となっている。滴滴の決定は、中国企業が米市場から撤退する動きが新たな局面に入ったことを示すものと言えそうだ。滴滴は6月下旬に米市場で新規株式公開(IPO)を実施したものの、中国政府からの批判を招くなど波乱に見舞われてきた。
滴滴のNY撤退、米上場の中国銘柄全体に影響拡大
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