戸建てバブルの裏側#6Photo:PIXTA

住宅は性能もさることながら、どんな営業パーソンに当たるかで満足度が大きく変わってくる。同業他社からの引き抜きが多発するような一握りの「できる営業」に出会うハードルはやはり高い。特集『戸建てバブルの裏側』(全6回)の最終回では、「できる営業」に近づく三つのマル秘テクを伝授する。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

お金を積んで「できる営業」を
他社から引き抜くのは日常茶飯事

 営業パーソンをしっかり育てても、他社に引き抜きかれてしまう――。

 創業40年以上、全国展開で業績を伸ばしているアキュラホームの営業パーソンは“使える”。そんな評判が業界内で広まり、同業他社が「できる営業」の引き抜きを虎視眈々と狙っているそうだ。

 住宅営業は優秀であるほど、さまざまな会社を渡り歩いて稼ぎを増やせる。裏を返せば、同業他社の優秀な人材を、お金を積んで引き抜くのは日常茶飯事なのだ。そこには、即戦力として売り上げアップを見込める上に、人を育てる手間が省けるという思惑がある。

 そのため、人材育成に力を入れているアキュラホームのような住宅メーカーは同業他社から狙われやすくなるというわけだ。

「できる営業」は企業のみならず、住宅購入者にとっても大事な存在である。

「誰が営業担当になるかで住宅購入の満足度が大きく左右される。ただし『できる営業』はほんの一握り。“営業ガチャ”といっていいほど、優秀な担当を引き当てる確率はとても低い」

 元大手住宅メーカーのトップ営業で、消費者と営業パーソンのマッチングサイト「MEGULIE」を立ち上げた、YouTuberのまかろにお氏はそう指摘する。

 次ページでは、営業ガチャで優秀な人を引き当てる確率を上げる三つのマル秘テクを公開する。その上で、なぜ営業担当者によって満足度が変わってくるのかを詳しく解説したい。