就活生は結構そうした時代の変化を敏感に感じ取っている。リクルート就職みらい研究所の調査(就職白書2021)によれば、就職先を確定する際、決め手になった条件として「自らの成長が期待できる」が5割近くでトップとなっている。

親が知っておくべき
就活の現状と課題

 一方、意外に無頓着なのが就活生の親だったりする。自身の経験や常識に基づき、子に対して思いつき的な発言をしてしまいがちではないだろうか。

 我が子が就職を決めた会社について、「そんなところで本当に大丈夫か?」と頭から否定するようなケースが典型的だ。

 親世代は、自分たちが就活をしていた時代とは大きく状況が変わっていることを知っておきたい。この図表は、リクルート就職みらい研究所がまとめた親世代(情報誌世代)と子世代(Web世代)の就活環境の比較だ。

 最も大きな違いは、大学進学率が2倍以上になっていることだろう。かつて大卒は社会全体で希少性があったが、いまや同世代の過半数が大学へ進学する。特に、女性の進学率が大きく伸びた。

 今の時代、「大卒だったらこんな仕事に……」といった過去のイメージは意味がない。経済成長率は低下し、大学生の就職先業界もかつて日本経済を支えていた製造業からサービス業へと、主流がシフトしている。

 また、社会状況としてここ20年で大きく変わったのが、共働き世帯の増加だ。00年当時、専業主婦世帯と共働き世帯はほぼ900万ずつで推移していた。しかし、20年時点で専業主婦世帯は570万まで減少する一方、共働き世帯は1240万に増え、専業主婦世帯の2倍以上になっている。

 こうした就職・社会環境において、我が子が社会人として生きていく世界がどのようなものになるのかについて、親はぜひ想像力を働かせてほしい。