相手が、「そうなんですよ、聞いてくださいよ!」と言いたくなるような話題を探す。相手が今がんばっていること、関心のあるものに目を向けるのがポイントです。

リモートでの対話では
1.6倍大袈裟なリアクション

「そうなんですよ、今、仕事を4本も抱えちゃって……」

「はい、もう1年も会社に行かずにリモートで仕事をしています」

 と、相手が答えてくれたとしましょう。これに対して、あなたはどう返答すればいいでしょうか。雑談は、「心のスキンシップ」です。内容を理解したこと以上に、相手と仲良くなることが目的です。「そうですか」「なるほど」と冷静に答えるよりも、驚きを交えたほうがいい。

「へぇ~、そんなに抱えているんですか!」「うわぁ、(そんなに遅くまで塾に行ってたら)お母さんも大変だ!」と驚く。そして、盛り上げる。

 特にリモートで対話を行うときは、少し大袈裟に思えるほど、驚きの表情と声をつくりましょう。就活生の間では、「内定をもらいたければ、リモートリアクションは、1.6倍大袈裟に」と言われているそうです。画面越しでのコミュニケーションはオーバーなくらいでちょうどいいのです。

 また、驚いたあとは、「どんな仕事で忙しくされているんですか?」「いつ頃からその状態が続いているんですか?」などと相手の言葉を題材に質問を重ねます。

 タレントの明石家さんまさんは、よくテレビで「そんで、そんで?」「どこで、どこで?」と驚いたまま、質問を重ねていますよね。あれは実によいお手本になります。

「相変わらず○○?」と語りかけ、相手の答えを驚きを持って受け止める。

 大袈裟なアクションが苦手なら、「すごいですね!」「素晴らしいですね!」と返すだけでもじゅうぶん。これだけでも驚いている様子は伝わります。雑談は、相手と仲良くなることが目的です。ぜひ、1.6倍のリアクションをめざしてください。