私が投資で成功できた3つのマイルール

 株式投資で成功するのに必要な要素があります。それは「自分のルールをつくる」ことです。たとえば「株式投資に回す資金は全資産の40%まで」とか、「買い付けた時の株価に対して利益が5%になったら必ず利益確定させる」といったマイルールを設けて、それを忠実に行動することが、これは株式に限らず、他の投資でも重要なことだと思います。

 ここでは、私が株式投資で成功した3つのルールをご紹介します。

(1)新興系銘柄は3~10%、東証1部上場銘柄は30%、の利益が出たら売る
(2)スマホは売買用、タブレットはチャート閲覧用と使い分ける
(3)知らないジャンルには手を出さない

 今回は(2)の「スマホは売買用、タブレットはチャート閲覧用と使い分ける」について詳しくお話ししましょう。

 株式を取引する時、さすがに「電話で注文」はないと思うのですが、インターネット証券会社で取引する際に、パソコンを使うのか、スマホを使うのかという話です。パソコンの場合はそれほど問題ないのですが、ここではスマホで株式を売買する際のポイントについて触れておきますね。

 スマホで株式を売買する時、一番注意しなければならないのは、慌てて注文の打ち間違いをしてしまうことです。小さい画面でチャートを見ながら注文を出すのは、ちょっと無理があると思います。100株を買いたいと思って注文を出そうして、打ち間違えて1000株の注文を出してしまったら、投資金額は10倍になってしまいます。こうしたミスをしないためにも、私は必ず2台以上で画面を見て「チャート画面」「売買画面」として使い分けて、チャートをタブレットで見て、売買注文はスマホで出すようにしています。使い分けて取引きしたほうが安全です。

 画面が大きいタブレットのほうがチャートは見やすいので、タブレットはあくまでも情報収集にのみ使い、スマホは注文専用に。このようにスマホとタブレットの使い分けを行えば、つまらないミスをするリスクは大きく減ると思います。

 次に(3)の「知らないジャンルには手を出さない」についてです。

 自分が好きでいられるジャンル、興味を持てるジャンル以外の会社には投資しないという話をしましたが、裏返しとして、私は自分が知らないジャンルの会社には投資しないようにしています。とにかく今は、投資に関する情報がたくさんありますから、今、何が動いているのか、どの業種が買われているのかといった話が、いろいろなところから入ってきます。

 つい、こういった情報に踊らされて、「この業界のことって全然知らないんだけど、なんだか儲かりそうだから投資してみよう」といって投資してしまう人が結構いますが、このような買い方をすると失敗する恐れが大いにあります。業界特有、あるいは企業特有の事情や、それに左右される株価の値動きなどがあるので、それを把握して投資しないと、大やけどをするのです。私自身、バイオ株が人気を集めていた時、軽い気持ちで投資してしまい、塩漬けになっている銘柄があります。だから、自分が知らないジャンルには、周りがいくら「この銘柄いいよ」などという話をしているのを耳にしても、手を出さないようにしています。

 私はこの3つを軸にして投資を行っていますが、あくまでも、私のルールです。皆さんなりのルールをつくってみてください。