生成りのコットンシャツのような
心地よさを感じるKカー
試乗車は上級グレードのハイブリッドX。パワーユニットは自然吸気仕様のエンジン(49ps・58Nm)とISG(2.6ps/40Nm)の組み合わせ。通常ユースでのパフォーマンスは満足できる。強力な印象こそ希薄だが、巧みにモーターがアシストする設定もあって、加速はなかなか力強い。高速道路の流入など、一気にスピードを高めたいシーンでは“もうちょっと余裕がほしい”と感じるが、意外によく走る印象だ。
巡航時の静粛性は高水準。ボディもしっかりしている。セカンドカーとして購入しても、いつの間にかファーストカーとして愛用しそうな気がした。
スマイルは、生成りのコットンシャツのような心地よさを感じるKカーだった。開発コンセプトどおり、自分色にどう染めるかが楽しみになるフレンドリーモデルである。
(CAR and DRIVER編集部 写真/小久保昭彦)