ポテト、焼き鳥、車、白物家電…
あらゆるものが入手困難な「ぜいたく品」に?

 みなさんもお気づきの通り、今、日本で不足しているのはポテトだけではありません。

 コロナ禍から回復し始めた飲食店では、焼き鳥が不足する事態が起きました。日本の居酒屋で安価で食べられる焼き鳥の多くはタイの食品工場で鶏肉をさばき、串打ちをしてタレもつけたうえで、冷凍されて日本に届きます。

 そういった工場では、ミャンマーなど隣国からの出稼ぎ労働者が低コストの労働力として重宝がられてきたのですが、コロナ禍で出入国が停止してしまい工場の稼働が戻らない。だから焼き鳥のラインが6割程度しか稼働できない。そんなことが起きています。

 半導体不足はそれ以上に深刻で、車から白物家電まで幅広い商品で品薄・品切れが続いています。先日うちの事務所で使っている温水洗浄便座が壊れてしまったのですが、ネット上では一番シンプルな普及価格の温水洗浄便座が軒並み品切れでいつ入荷するかわからないという表示になっています。車も新車に買い替えようとしたら納車は6カ月先というような話が当たり前の状況です。

 コロナ禍が落ち着いてきたと思ったら、今度は品不足。心配事というものはなかなかに絶えないものだと、あらためて考えさせられます。

 さて、この品不足、実は日本だけではなく世界的な現象です。こういったときに経営者はどうすべきなのか?それを考えるためにアメリカの事例を紹介しましょう。