名ばかり産業医の闇#3Photo:PIXTA

産業医はもうかる――。ある産業医はそう口にするが、一体その年収相場はどれくらいなのだろうか。また、約10万人いる認定産業医のうち、どのような医師が企業の現場に従事しているのか。産業医に求められるスキルが変容している中、スキルのない産業医の淘汰が早くも始まっている。特集『名ばかり産業医の闇』(全5回)の#3では、産業医の給料・キャリアを明かす。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

産業医はもうかる仕事
隠れ人気職種の給料・キャリアは?

 医師といえば高年収というイメージを持つ人は多いだろう。産業医も例外ではなく、働き方次第で高い年収を稼ぎ出すことが可能だ。また、一般の臨床医とは異なり、オフィスワークが中心となる産業医は、突然の呼び出しや過度な残業とも無縁。子育て中の女性医師などを中心に、隠れた“人気職種”になっている。

 しかし、甘い話ばかりではない。ここ数年の産業医改革の進行や企業の健康経営への意識の高まりから、能力のない産業医の淘汰が始まっているからだ。

 以降では、産業医の意外に稼げる“高年収”事情、そして淘汰に至るまでを徹底解説しよう。