1つの「場」に、神様や龍神の世界の情報、過去や未来の情報、「あの世」や見えない存在の情報など、さまざまな情報空間のシャボン玉が同時に存在しているイメージです。
さらに細かくイメージすれば、メモリーであるシャボン玉の中には、情報ごとに分解されたフォルダとなる小さなシャボン玉が重なり合っています。実際には見えなくても、私たちの世界は多数の情報空間のフォルダが折り重なってレイヤー(層)を作っているのです。
私たちは無意識に、その場の情報空間にある情報を浴びています。
たとえば、雑踏の中を歩くのは、いろいろな人が考えている情報を脳が受け取りながら歩いているのと同じです。ですから、人混みで集中して物を考えようとしたり、アイディアをふくらませて企画を練ろうとしたりしても難しいわけです。
情報空間は、情報が入っている場であり、「器(うつわ)」です。
これは、いわば「虚(きょ)」の世界。陰陽で言えば、「陰(いん)」の側にあたります。
虚や陰がなければ、「実(じつ)」も「陽(よう)」も成り立ちません。情報空間があって初めて、現実が生まれるというわけです。
情報空間と物理空間が表裏一体となって、私たちの世界を成立させています。
情報空間につながると現実が変わる
情報空間にある情報は、もちろん見ることもさわることもできません。
しかし、そこは無限ともいえる情報にあふれています
この情報空間にアクセスしてよりよい「場」を作っていくことが、強運になるために欠かせないポイントとなります。
「見えない世界がある」というだけでも、「エッ」と思うのに、そこにアクセスするなんて特殊な能力がないとできないと思われるかもしれません。
しかし、私たちはふだんから見えない世界である情報空間を読み取っています。
たとえば、「あの人にはオーラがある」「彼には覇気が感じられる」などとよくいいますが、これは私たちが相手の情報空間を読み取っている証拠です。その人がかもし出す雰囲気や印象、気配、エネルギーなどの情報を無意識に感じ取って表現しているのです。
また、交渉事では相手の表情や気配を察しながら駆け引きをしていくものですが、そういった「言葉にできない感覚」も情報空間からキャッチしています。
芸術作品を見て感動するのも、その作品にこめられた情報を受け取っているからです。新しい場所や空間に入った時に、「ここはすごく気持ちいい」「この場には長居したくない」などと思うのも、その場の情報空間の影響を受けているわけです。
私たち日本人には、無形の情報をキャッチする繊細な感性があります。
「何となく感じる」
「気配を察する」
「空気を読む」
表現はさまざまですが、すべて、場の情報空間にアクセスして読み取っているからこそのことです。
情報空間は、インターネットのクラウドシステムのようなものだと捉えるといいでしょう。
クラウドシステムは雲にたとえられますが、もちろん、物理的に雲が存在しているわけでも、その雲の中に物体が入っているわけでもありません。
一定の情報空間に情報がデータとして収納され、必要な時に所定の方法でアクセスすればダウンロードできる、というのがクラウドシステムです。
私たち自身も、自分の核になるクラウドをもっています。目には見えませんが、頭部の後ろのほうに固有の情報空間があり、常にそれを背負っているような状態です。
いろいろな神様とご縁をつないできた人は、それぞれの神様のクラウド(情報空間)もそこにあります。これらの情報空間が増えるほど、その人の存在感が増します。
仏像の後ろには「光背(こうはい)」と呼ばれる装飾物がついていますが、あの神々しい飾りのように背中の後ろに大きな情報空間が広がっているイメージです。相手の情報空間を、私たちは「オーラ」や「気」と呼ばれる言葉で感じ取っているのです。