ただ昨今は、ビタミン・ミネラルの補給源となる緑黄色野菜の価格が上がっています。さらに土壌の変化などもあって、そもそも含まれる栄養素が以前より少なくなっているとも言われています。これらの栄養素をサプリで“補う”ことも一つの案として有効です。

【条件4】日常の活動量を上げる

 体脂肪を減らすためにと、ランニング、ウェートトレーニング、ヨガなどの運動に取り組むのも大変結構なのですが、まずは日常生活における活動量を見直しましょう。在宅勤務の増加など、コロナ禍で生活スタイルが変化したことで体重が増えてしまった人は、コロナ前の日常生活の活動量がいかに大きかったか、痛感しているのではないでしょうか。買い物は少し遠くの店まで歩いて行ったり、駅では階段を使ったりと、日常的に体を動かす習慣をつけておいたほうが将来のためになります。

【条件5】動きを大きくする

 体を動かす習慣がついた後は、よりエネルギーを必要とする運動にアップグレードしてみましょう。“運動強度を上げる”とも言い換えられます。例えば、散歩に出かける習慣がある人であれば、散歩のスピードを少し上げてみましょう。息が乱れるほどでなくてもじんわり汗をかく程度の散歩にアップグレードするだけで脂肪分解は進みます。ほかにも、腹筋トレーニングばかりしている人は、スクワットなど下半身中心のトレーニングに置き換えてみてください。より多くの関節と筋肉を使うのでその分消費エネルギーが多くなり、脂肪分解が進みます。

 これは僕の経験則ですが、「運動をハードにしましょう!」というよりも「少し運動を大きくしましょう!」というほうが、そもそも運動が苦手な人にとっては心理的ハードルが下がるように思えます。

 今回は、体脂肪を減らすための五つのアドバイスをお伝えしました。「今年こそはダイエットするぞ!」という人は、これらを踏まえてダイエットに励んでみてください。

(文/計太)

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2カ月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/lizZVID)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。