長年主流だった「糖質制限ダイエット」や「炭水化物抜きダイエット」に代わって、近年あえて炭水化物を摂取して痩せるダイエット方法が注目を集めている。その名も「レジスタントスターチ式ダイエット」だ。レジスタントスターチはカロリーが一般的なデンプンの半分で、腸内環境を整える作用を持つなど、ダイエットに効果的だといわれている。今回はレジスタントスターチの効果や、ダイエットに最適だといわれる理由、実践時のポイントについて解説する。(ライター Sayah)
レジスタントスターチがダイエットに
最適だといわれている5つの理由
近年注目を集めているレジスタントスターチ式ダイエット。レジスタントスターチ(別名:難消化性デンプン)とは、穀類やイモ類、豆類などに含まれている、分解・吸収されにくい性質のデンプンのことだ。
詳しくは後述するが、つんく♂やEXILEのメンバーなどの有名人が実践していることで一時話題になった「おにぎりダイエット」も、レジスタントスターチ式ダイエットの一種である。
まず、レジスタントスターチ式ダイエットのメリットについて見ていこう。
1. 脂肪の蓄積を抑える
「食べるだけでカロリー消費ができる」と聞くと、「そんな魔法のような食材があるわけない」と感じる方も多いだろう。しかも、それが一般的に太るといわれている食品だったらいかがだろうか。
しかし、穀類やイモ類などに含まれているレジスタントスターチには、脂肪酸組成を改善する作用があり、カロリーを低下させるのに効果的であるという研究結果が出ている。
デンプンといえば、ダイエットに不向きだと考える人も多いのではないだろうか。実は、一般的なデンプンが1gあたり約4kcalあるのに対し、レジスタントスターチは1gあたり2kcalしかない。
また、レジスタントスターチには、摂取するだけでカロリー消費ができるという性質もある。レジスタントスターチを摂取すると、腸内で短鎖脂肪酸という成分が作られるからだ。この短鎖脂肪酸には、脂肪の蓄積を防ぎ、エネルギーの消費を高める効果があるという。