4位/セールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)の社員クチコミ

「組織として各社員自らが自身のキャリア開発を計画し推し進めるという施策があり、マネージャーも1on1などでその後押しをしてくれる。社員同士の業務ノウハウ・スキル共有も盛んであり、オンラインミーティング参加やアーカイブ視聴による学習の他、社員が利用できるオンライン学習サイトが複数あることや、社内公募への申し込みによるジョブチェンジやキャリアアップも可能であるため、成長・キャリア開発を望んでいる人にとっては魅力的だと思う」(エンジニア、男性)

5位/プルデンシャル生命保険の社員クチコミ

「企業理念や行動指針であるコアバリューを常に意識するような制度やイベントが実施されているため、常に創業の想いに立ち返ったり、社員同士がお互いに尊敬しあうことを推奨する風土が根付いている。またフルコミッションの営業社員であるにも関わらず、自らの時間を割いてまで、惜しみなく自分の知識を後輩に伝えたり、一緒に学びあう文化がある」(内勤、女性)

本当に働きがいのある
企業の条件とは

 いかがだろうか。上位企業に共通するのは、年収・待遇の良さもさることながら、社員が新しいことにチャレンジでき、それを制度として徹底的にサポートする風土を持っていること。かねてより、日本企業が働き方改革のお手本としてきた外資系企業が上位に顔を並べているのも、納得といえる。

 日本企業では、リクルートもユニークな社風を持ち、以前から学生人気が高かった。中外製薬は、社員の子育て支援、ダイバーシティ推進、コロナ禍における働き方改革の徹底などを通じて、社内改革の「本気度」が社員に評価されての躍進といえるだろう。

 コロナ禍で生活不安が蔓延しているからといって、ビジネスパーソンは必ずしも「内向き思考」になっているとは限らないことが、これらのクチコミからは見えてくる。むしろアフターコロナを見据えて、自らのキャリアプランを新たにどう構築していくかを、前向きに模索している。企業の評価においては、給料や福利厚生などの「ハード面」ばかりでなく、社員に成長環境を用意してくれる会社か否かという「ソフト面」も、同じくらいに重視されているのだ。

 これから社会に出る就活生やその親も、そうした視点からこのランキングを見ると、気ずくことが多いかもしれない。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)