もっと小松を楽しむ。
田園の中にある酒蔵、囲炉裏の宿、伝統の食

杜氏としての歴史を伝えるギャラリー。仕込みの様子も見られる杜氏としての歴史を伝えるギャラリー。仕込みの様子も見られる

 のどかな田園が広がる観音下の集落に、2017年に開かれた日本酒の酒蔵、農口尚彦研究所。農口尚彦氏と言えば、70年以上にわたり日本酒を作り続けてきた、“酒造りの神様”と言われる杜氏(とうじ)です。杜氏とは、いわば日本酒造りの専門職人を統括する責任者。日本酒の味を決める重責をになう存在です。そして、その名を冠した研究所からは、新しい日本酒文化が発信されています。

テイスティングルーム「杜庵」から観音下の美しい風景が見られるテイスティングルーム「杜庵」から観音下の美しい風景が見られる

 研究所では季節ごとに選んだ日本酒のテイスティングが可能です。杜氏、農口尚彦氏の酒づくりの歴史に触れるギャラリーを見学した後に、杜庵と名付けられた静かな空間で数種類の日本酒の飲み比べができます。茶室をイメージした四畳半のカウンター、観音下の四季の風景が写し出される大きな窓、そして特別な日本酒。運が良ければ、農口杜氏と楽しい会話ができるかもしれません。

季節に合わせて選んだ日本酒を様々な酒器で楽しむことができる(*)季節に合わせて選んだ日本酒を様々な酒器で楽しむことができる(*)
■農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうしょ)
・住所:石川県小松市観音下町ワ1-1
・営業時間:9:00~16:00
・定休日:年末年始、お盆 (杜庵は水・木曜日)
・アクセス:JR小松駅よりバス、尾小屋行きに乗車し観音下で下車(本数が少ないので要注意)
・テイスティング:1日1回14:15~15:45開催。予約制(ホームページから要登録)
・URL:https://noguchi-naohiko.co.jp/