定年まで働くなんて無理……生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

 【現役サラリーマンが株式投資で2.5億円】<br />10倍株(テンバガー)達成につながった「反省」とは?Photo: Adobe Stock

利益確定後に株価が
爆上げしても後悔しない

損切りした銘柄が、その後、株価上昇に転じることもあれば、利益確定後に、売却した銘柄の株価がさらに上がるケースもたびたびあります。

利益確定した後、株価がグングン上昇して10倍以上になってしまった銘柄もあります。その具体例を挙げましょう。

転勤者などを対象に留守宅の賃貸管理をするリロケーション事業や企業の福利厚生代行サービスなどのリログループ(8876)、官公庁や企業の福利厚生業務「ベネフィット・ステーション」の運営を手がけるベネフィット・ワン(2412)、リースファンドや不動産ファンドなどを手がけるFPG(7148)、人材サービス事業や製造アウトソーシングを手がけているnmsホールディングス(2162)などは、2倍株になった段階で利益確定しましたが、その後、最終的には買値から10倍以上に上昇しました。

「あのとき売らなければ……」と思いたくなりますが、負け惜しみでもなんでもなく、利益確定後の銘柄が爆上げしても、私はそれほど後悔していません。そのときの利益確定額に納得して売却していますので、それはそれで良かったと思っているのです。

爆上げ前に売ったことを後悔したくなったら、その悔しさをバネに「利益確定が早すぎたから、次はもう少し長く保有しよう」と反省を活かすようにします。

そうすることで、有望株を持ち続ける“握力”が少しずつ強くなり、利益確定のタイミングを遅くして、利益の最大化につながります。

「後悔」と「反省」は違います。前述の銘柄で、株価が2倍ほどになり利益確定した後、10倍以上に上昇するという体験をしているからこそ、“握力”が強まって利益確定を焦らなくなり、それが介護つき有料老人ホーム運営のチャーム・ケア・コーポレーション(6062)で10倍株の実現につながったと思っています。