マスク着用「緩和」の民主党州知事続出、“身内の反乱”で誤算続くバイデン政権ニューヨークのチャイナタウンで旧正月パレードを見る人たち。ニューヨーク州もマスクの着用義務を2月9日に緩和した Photo:Alexi Rosenfeld/gettyimages

2月に入り民主党知事の9州
マスク着用義務を緩和

 新型コロナ問題で厳格な感染防止策を実施してきた民主党の州知事が、続々とマスク着用義務の緩和に踏み切っている。

 2月7日には、ニュージャージーやコネチカット州など5つの州が、マスク着用義務の緩和を進める方針を明らかにした。さらに9日には、ニューヨーク、イリノイなど3つの州、10日にはネバダ州が続いた。

 いずれも、民主党の州知事が先頭に立って、厳格なコロナ対策を実施してきた州だ。

 背景には、長期間の不自由な生活に疲弊した有権者の不満が強まっていることがある。

 徹底したコロナ対策を掲げて大統領選に勝利したバイデン大統領にとっては、支持率低下が続く中、いわば身内からの“反乱”に頭を痛めることになっている。