他の家電量販店の場合はどうなる?

 長期修理保証の相続は購入した家電量販店の規約による。他のいくつかの量販店のスタンスも調べてみた。

 ビックカメラグループは総合サポートパック「ビックSUPERサービス」の中で、最長10年間の長期保証を提供している。保証を受ける対象は購入者が基本となるが、専用窓口に連絡して名義変更できる。家電のプレゼントも想定したサポートのため、譲渡先との間柄が限定されることもない。

 一方で、上新電機が提供している最長5年保証のアフターサービス「まごころ長期修理保証」は、同居する家族なら購入者が亡くなった後も手続きすらいらないという。窓口に連絡して名義変更が必要なのは、別の世帯に暮らす相続人が対象の家電を引き継いだ場合だけだ。

 同店はまごころ長期修理保証とは別に「ジョーシンクレジットカード」の特典として会員向けの最長10年の長期修理保証も提供しているが、こちらの相続スタンスも変わらない。クレジットカードを脱会しても、加入証書があれば保証を継続する規約になっているため、遺品整理の際も気兼ねなく処理できる。

 対して、通常のオプション保証とクレジットカード特典の保証で相続性が異なるケースもある。