誤字脱字がある場合は怪しい

 今回の詐欺は複数のネット詐欺師が仕掛けているようで、メールによっては誤字脱字があるケースもあります。その場合は即疑うことができるでしょう。

 例えば、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンターのTwitterアカウントでは、えきねっとのフィッシングメールの件名が5つ紹介されているのですが、そのうちの1つ「えきねっアカウントの制限を解除する」には脱字があります。

企業からのメールに誤字脱字があればフィッシング詐欺を疑いましょう企業からのメールに誤字脱字があればフィッシング詐欺を疑いましょう 拡大画像表示

フィッシング詐欺の対策は?

 フィッシング詐欺対策として最も効果があるのは、【メールやメッセージに書かれたURLを開かない】ということです。今回は「ログインしろ」と言われているわけですから、自分でブラウザを開き、ブックマークや検索結果からえきねっとのサイトを表示し、そこからログインしましょう。たったこれだけで、フィッシング詐欺の被害を回避できるのです。

 確かにメール内のリンクをタップしたほうが楽ですが、そのわずかな手間を惜しんでフィッシングサイトにクレジットカード情報を教えてしまうと、金銭的な被害が発生することになります。補償されることもありますが、詐欺に遭ったことを証明する手続きは面倒です。すでにTwitterなどでは、えきねっとのフィッシング詐欺にだまされ、クレジットカードを10万円以上不正利用されたという報告も上がっています。

 この手口はえきねっとだけでなく、他にも交通系のウェブサービスをかたり、同じような文面で自動退会の連絡をするフィッシング詐欺メールが出回っているようです。デジタルリテラシーを向上させることで、フィッシング詐欺を回避し、自分の身を守りましょう。そしてITに詳しくないご両親などにも、対策方法を教えてあげてください。