さらに、ディーラーでの試乗体験を通じて、エンジン音が全くない静寂発進、初めての自動運転、insaneモード(まさしく「常軌を逸した」モード)での急速発進などを経験し、完全にテスラのとりこになってしまいました。さらに自宅に1週間持ち帰っての試乗を経て、家族満場一致で購入を決めました。初日であれだけの試乗体験をさせていただいた上に、さらに1週間の試乗もできるという、接客と購入に至る体験の素晴らしさは、今でも鮮明に思い出します。

テスラを実際に使って感じた良さ

 初のEVを買ったあとの、最初の3年間は、テスラライフを存分に満喫していました。テスラを使ってみて感じた良さはいくつも挙げることができますが、私が特に気に入った点は大きく3つです。

 1つ目は、UI(ユーザーインターフェース)の素晴らしさです。例えば自動運転のUIは、ハンドル奥のインストルメントパネル(インパネ)に常に自分のクルマが表示され、センサーで感知した、前後左右の障害物との距離がどれくらいかという情報が黄色や赤色で感覚的に表示されるので、とても安心感があります。高速道路での運転では本当に助かりました。もちろん、手をハンドルに置いていないと警告が鳴りますが、家族から「高速ではなるべく自動運転で走って」と頼まれるほどでした。

 また、専用アプリのUIも秀逸かつ斬新です。自分の愛車に名前を付けることができたり、「スマート・サモン(Smart Summon)」という、アプリをタップするだけで自分のテスラを呼び寄せる機能は、昔のアメリカの特撮テレビドラマ「ナイトライダー」でのようで、近未来感がありました。さらに、アップデートのたびに、車高の調整段階が加わったり、フロントの大きなiPadのようなインパネのUIが改善されたりと、新機能や改善がどんどん追加される点も感動的でした。