2つ目は、「運転の楽しさ」を全身で感じられる点です。特に時速0kmから100kmまでが3秒と少しという、半端ではない加速性能にはやみつきになりました。子供たちも大喜びです。ちなみに昨年出たモデル「Model S Plaid」は時速0kmから100kmまでが2.1秒とのこと。新しいハンドルデザインやインパネもそうですが、本当にテスラは常に進化し続けていると思わされます。

 3点目として、エクステリアのデザインを挙げたいと思います。テスラは決して目立つようなデザインではありませんが、「なんだか普通じゃないぞ」という雰囲気があり、飽きることがありませんでした。当時、市中でテスラに乗っている人はほとんどおらず、「あのクルマは何だろう?」みたいな感じで見られるのも少しだけ心地の良いものでした。

 以上、テスラの魅力を3点挙げましたが、その他にも、車内空間の広さ、収納の大きさ、排ガス・ガソリン臭がしないことなどは、家族からも大変好評でしたし、バイバック(買い戻し)保証付きリース、無料の充電サービス(当時)など、サービス面でも魅力的な提案がたくさんありました。

テスラを実際に使って感じたペインポイント

 一方で、個人的な感想ですが、テスラを実際に使ってみて感じる不便さもあり、それが最終的にはテスラを手放す理由となりました。

 最も不便だと感じたのは、東京に充電所が少ないことです。当時、テスラ専用の充電場所はお台場、パレスホテル、グランドハイアットの3箇所で、高速充電でもフル充電まで30~60分ほどかかりました。その他、CHAdeMOやコンビニなどにある充電施設でも充電ができますが、普通充電ですと1時間で10%ほどしか充電できず、コンビニで2時間近く過ごしたこともありました。

 はじめは「充電待ち」という体験そのものが新鮮で、サービスエリアではお土産コーナーで買い物をしたり、家族とソフトクリームを食べたり、時間を潰す工夫をしていました。しかしながら、常に「電欠」を心配しながら運転したり、充電所に運悪く先客がいたりすれば、あとの旅程が全部ずれ込んで、予約した飲食店に間に合わないこともよくありました。