「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

【老後資金】サラリーマンだからできる「副業ごっこ」のすすめPhoto: Adobe Stock

70年代生まれは70歳頃、
80年代生まれは75歳頃まで年金をもらえない

 年金問題の現実を見つめると、「今の仕事を続けながら、稼ぎ口を2つに増やす」という働き方だけが、ノーリスクな働き方だと気づきます。

 ミドルとシニアの皆さんもそれに気づき始めたようで、「副業」に取り組む年代は40代が最多です(2018年厚生労働省労働基準局提出資料「副業・兼業の現状②」、2019年版「小規模企業白書」)。

 本業以外に稼ぎ口をつくれば、収入増という形で成果が直接自分に跳ね返ってくる。しかも、正しいと思うことを自分らしいやり方で、自分の価値観に正直に自己実現できる。軌道に乗れば独立して、新しい人生を切りひらくこともできます。

「うちの職場は副業禁止だから、そんなのムリ!」という声が聞こえてきそうですが、心配ありません。なぜなら、あなたが「副業」だと思っていることは「副業ごっこ」であって「副業」ではないからです。「副業」とは文字通り、「副(サブ)」の「業」です。「反復継続性」と「事業的規模」の2つの条件を満たした仕事のことを、法律用語で「業」といいます。事業的規模とは、「生計を立てられる規模」だとご理解ください。

 したがって、最低でも「反復継続性」と「事業的規模」の2条件を満たさなければ、「副業」とはいえません。この2つは最低条件なので、これらを満たさない限り税務署は、「事業所得」ではなく「雑所得」として扱います。

 そこで本書では、事業所得に満たない雑所得規模の仕事を、「業」としての「副業」と区別するために、「副業ごっこ」と呼ぶことにしました。「ごっこ」とは通常、おままごとやお医者さんごっこのように、「興味ある仕事を疑似体験する子どもの遊び」を指して使います。

 もちろん「副業ごっこ」は「遊び」ではありませんが、「興味ある仕事を疑似体験」するという意味では、似ています。また、遊びではなくても、副業を楽しんで欲しい。遊ぶがごとく、肩肘張らずに気軽に始めて欲しいのです。そのような思いも込めて、本書では「副業ごっこ」という表現を使わせていただきますので、どうぞご了承ください。

*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。