たとえば、
・メンバーのA君は、テレアポで成果を出せていない
・メンバーのB君は、チーム内でコミュニケーションをうまく取れていない
・メンバーのC君は、報告・連絡をマメにできていない
・メンバーのD君は、まだ新人で、商品に関する知識が足りていない
・メンバーのE君は、お客様へのアフターフォローをおろそかにしている
……などです。ここで大事なのは、事象を「客観的に」挙げていくこと。客観的なデータ以外は拾わない。それが重要です。
できないリーダーは客観的になれずに思い込みで事象を挙げてしまうものです。そういった、ロジカルではない事象を挙げてしまうと、本当にやるべきことが発見できません。
たとえば、上の事例でいえば、できないリーダーが事象を挙げると、次のようになります。
・メンバーのA君は、テレアポで成果を出せていない
→A君はテレアポを避けて仕事をサボっている
・メンバーのB君は、チーム内でコミュニケーションをうまく取れていない
→B君はコミュニケーションを取る努力を怠っている
こういった思い込みを先行させて事象を挙げてしまうと、真のやるべきことを発見できません。A君はテレアポの件数自体はこなしているけれど結果が出ていないのかもしれませんし、B君はリーダーの見ていないところではメンバーときちんとコミュニケーションを取っているかもしれないのです。