東レの背信#予告Photo:PIXTA

東レが樹脂製品の安全認証を不正に取得していた問題で、4月12日に有識者調査委員会による報告書が公表された。実は東レで近年明らかになった不祥事はこれだけではない。相次ぐ不祥事の根本原因は、13年目に入る日覺昭廣社長の長期政権にある。特集『東レの背信』は、4月18日(月)から23日(土)までの全6回にわたって「極秘」内部資料などを公開し、東レに巣くう病巣にメスを入れる。

#1 4月18日(月)配信
【スクープ】東レの品質不正調査報告書に重大欠陥、内部資料で判明した「消された言葉」

東レの背信#1Photo:Bloomberg/gettyimages

 東レで再び発覚した品質不正。調査委員会が公表した報告書は、日覺昭廣社長ら経営トップの責任を不問とし、彼らに都合の悪い事実が伏せられていた――。報告書がどのように“変貌”したのか、内部資料から明らかにする。

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#2 4月19日(火)配信
【スクープ】東レが独立役員のファンドに迂回出資か、日覺社長「お友達」社外取の利益相反疑惑

東レの背信#2Photo:Bloomberg/gettyimages

 東レの社外取締役は、日覺昭廣社長の「お友達」で固められている。そのお友達が経営するファンドに、東レが海外子会社を通じて「迂回出資」している疑惑が明らかになった。度重なる品質不正で、経営陣が「免責」されるカラクリを含めて解明する。

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#3 4月20日(水)配信
東レ日覺社長、岸田首相も共鳴する「公益資本主義経営」標榜の一方で不祥事連発のあきれた実態

東レの背信#3Photo:Pool/gettyimages

 岸田政権が傾注する「公益資本主義」なる思想に、東レの日覺昭廣社長も心酔しているようだ。「第三者、外部の目という言葉が嫌い」「現場を知らない社外取締役は不要」と口さがないが、東レは日覺社長体制でこの10年以上、社員の逮捕や品質不正が頻発している。公益資本主義の「実験場」である東レの現場で起きている実態とは――。

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#4 4月21日(木)配信
東レ榊原元社長と日覺社長の知られざる「確執」、研究開発力低下で「ライフサイエンス事業」沈没

東レの背信#4Photo:Bloomberg/gettyimages

 東レ中興の祖、前田勝之助氏から後継指名を受けた榊原定征元社長と、日覺昭廣社長の「不仲」は財界の余話だ。榊原氏を追い出した後の東レで進む、研究開発力の低下。ライフサイエンス事業で行われる「利益操作」とは何か。

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#5 4月22日(金)配信
東レ、東芝、電気興業…日本企業に蔓延!経営陣に切り込まない「不良調査委員会」の大問題

東レの背信#5Photo:Bloomberg/gettyimages

 不祥事が起きれば調査委員会が立ち上がり、その調査結果に基づいて経営陣が謝罪する――。今や企業不祥事発覚後のお決まりの流れだ。だが実は調査報告書が、経営トップの責任を回避する免罪符として扱われる事例も散見される。そんな「不良」調査委員会の実態を暴露する。

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#6 4月23日(土)配信
東レ・日覺社長が語っていた「時流に迎合しない」現場主義の功罪

東レの背信#6Photo by Kazutoshi Sumitomo

 東レの日覺昭廣社長は、2015年の「週刊ダイヤモンド」のインタビューで執行役員制を否定し、現場主義の重要性について力説していた。時流に迎合しない東レの経営は、なぜ不正を断ち切ることができなかったのか。当時の発言を検証する。

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Key Visual by Kaoru Kurata, Kanako Onda