(1)Wさんの収入が変わらず月20万円の場合
貯金額は変わらず、月25万円・年間で300万円です。夫が定年を迎える60歳までは22年間ありますから、300万円×22年間で6600万円の貯蓄ができます。

(2)Wさんの月収が5万円減額の月15万円の場合
毎月の貯蓄額は月25万円から20万円になり、年間240万円となります。夫が60歳になるまでの22年間では240万円×22年間で5280万円の貯蓄ができます。

(3)Wさんの月収が10万円減額の月10万円の場合
毎月の貯蓄も(1)から10万円減額となり月15万円、年間180万円になります。夫が60歳になるまでの22年間で180万円×22年間で3960万円の貯蓄ができます。

(4)夫60歳までの22年間のうち、11年間は月15万円で勤務し、残り11年間は月10万円で勤務した場合〈=(3)と(4)のハイブリッド〉
11年間の貯金額は(2)に沿って月20万円、年間240万円。残りの11年間の貯金額は(3)に沿って月15万円、年間180万円の貯蓄ができるとしましょう。すると、240万円×11年間+180万円×11年間=4620万円の貯蓄ができる試算になります。

 次に、Wさん夫婦の金融資産に注目します。Wさん夫婦は現在1600万円の現金預金と株式80万円の、合計1680万円を保有しています。