2位は電通グループ
3位はアサヒグループHD

 2位は電通グループで、平均年収は1341.9万円(平均年齢46.4歳)だった。

 20年12月期決算は、当期純損失が1595億円という過去最大の赤字となり、19年12月期(808億円の赤字)に続き、2期連続の最終赤字となった。コロナ禍で世界の広告市況が悪化したことや、海外事業の買収によるのれんの減損損失1400億円超を計上したことなどが主因だ。

 だが、平均年収では依然として業界トップを維持。ちなみに、博報堂DYHDの平均年収は1090.2万円(平均年齢43.9歳)だ。

 3位はアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下にもつアサヒグループHDで、平均年収は1325.2万円(平均年齢46.2歳)。今回のランキングにおいて、食料品業界では断トツで平均年収が高い。

 また、全上場会社で見ても、食料品業界で平均年収1000万円超は同社以外、サントリー食品インターナショナル(平均年収1118.3万円、平均年齢41.3歳)、ダイドーグループHD(平均年収1041.5万円、平均年齢41.6歳)しかない。

 5位は医薬品開発のシンバイオ製薬で、平均年収は1170.3万円(平均年齢48.8歳)。

 昨年の1095.7万円(平均年齢49.3歳)から70万円超の増加となった。

 なお、今回、平均年収が800万円以上の企業は35社あった。最後に、この35社について業種・都道府県別の傾向を確認しておこう。

 平均年収800万円以上の企業を業種別に集計すると、最も多かったのは「建設」で8社あった。平均年収は、851.7万円で、平均年齢は45.7歳だった。

 次いで、5社あったのは「電気機器」で平均年収866.9万円(平均年齢45.6歳)、「サービス」は4社で平均年収1034.3万円(平均年齢45.9歳)、「情報・通信」は3社で平均年収は1161.0万円(平均年齢47.3歳)だった。

 また、「保険」(平均年収1066.7万円、平均年齢47.3歳)、「食料品」(平均年収1068.2万円、平均年齢46.5歳)、「化学」(平均年収990.8万円、平均年齢45.6歳)、「医薬品」(平均年収1028.7万円、平均年齢47.6歳)がいずれも2社となった。

 また、都道府県別で見ると東京都が圧倒的に多く32社で、千葉県、神奈川県、京都府がそれぞれ1社となった。詳しくはランキングを確認してほしい。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)