一読のすすめ

 要約では、「働くのがつらい」「人間関係がつらい」「自信が持てない」「仕事が終わらない」という本書の各章に沿って、「しんどい」にうまく対応するための実践的な手法や考え方をまとめた。

 紙幅の関係で割愛したが、最後の章「心を軽くするメンタルハック」で紹介されている「お風呂を活用してリフレッシュ」「心をほぐしてくれるバタフライハグ」といったテクニックも、疲れた心と体に優しく作用するだろう。

「自分は大丈夫」なんて気を張らず、自分の心に正直になって読んでみていただきたい。きっと参考になる気づきがあるはずだ。

評点(5点満点)

総合3.5点(革新性3.0点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

 井上智介(いのうえともすけ)

 産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急科・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び、2年間の臨床研修を修了。その後は、産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。
 産業医として毎月約30社を訪問。精神科医・健診医としての経験も活かし、健康障害や労災を未然に防ぐべく活動している。また、精神科医として大阪府内のクリニックにも勤務。うつ病、発達障害などを中心に、精神疾患全般に対応している。さらに、これからの時代は予防医療が発展する時代へとシフトすることを想定し、健診医として重大疾患の予防にも取り組んでいる。
 全ての人に「大ざっぱ(rough)」に、「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから、「ラフドクター」と名乗り、ブログやTwitter、講演会などで、心をラクにするコツや働く人への温かいメッセージを発信。フォロワーや参加者から、「心も体も元気になれた」「自分の全部を受け止めてあげようと思えた」といった声が寄せられている。

(1冊10分で読める要約サービス flier