デザインも一新、4色展開

 デザインも新しくなった。これまでのMacBook Airの特徴だった前端部が薄いウエッジシェイプから、MacBook Proの14/16インチモデルと同様の、下面の外周部に丸みをもたせた板状のフォルムとなったが、シリーズ中の最薄(1.13cm)、最軽量(1.24kg)であることに変わりはない。しかもM1 MacBook Airの最厚部は1.61cmで、重量は1.29kgなので、実際にはさらに軽く、視覚的な薄さも印象的なものになっている。

MacBook Airウェッジシェイプから均一に薄いフラットな形状へとデザイン変更を受け、iPhone並みにノッチを設けたナローベゼルのディスプレーも新鮮なM2搭載のMacBook Air Photo:Apple

 さらに、13.6インチで2560x1664ピクセル、最大輝度500ニトのLiquid Retinaディスプレーは、13.3インチで2560x1600ピクセル、400ニトのM1 MacBook Airのみならず、同等のディスプレー(最大輝度のみ500ニト)のM2 MacBook Pro 13インチをも上回る高精細なもの。M1モデルの720pから1080pとなったFaceTime HDカメラ部を、MacBook Pro 14/16インチと同じくiPhoneに似たノッチに収めることで、ディスプレーをエッジ近くまで拡大したナローベゼルを実現している。ノッチの採用は、将来的なFace ID採用への布石かもしれない。

 MacBook Proの14/16インチモデルで復活したMagSafe電源コネクタの採用もうれしいポイントで、より簡単、安全に電源ケーブルを接続できるようになった。そして、「シルバー」「スペースグレー」に加え、淡いゴールド系の「スターライト」、締まった黒の「ミッドナイト」からなる4種のカラーバリエーションも、他のMacノートよりも多く、ユーザーの嗜好(しこう)を反映しやすくなっている(今後のマイナーチェンジで、よりカラフルなバリエーションが追加されるかもしれないが)。

MagSafe電源アダプタM2 MacBook Airでは、MagSafe電源アダプタも復活。4色展開で、さらなるユーザー層の拡大を狙う Photo:Apple

 総じて、M2 MacBook Airは、同時に発表されたM2 MacBook Pro 13インチよりも実質的な魅力に富み、コストパフォーマンスも高いものとなっている。円安の影響で、特に日本では16万4800円(税込)~と前モデルより高くなってしまうことは残念だが、MacBook Airシリーズは、これからも確実にベストセラーノートPCの座を確実なものとするだろう。