米国と同盟国は原油価格の一段の高騰を抑えるための方策を探っており、ロシアのエネルギー収入を制限しつつ、世界経済をリセッション(景気後退)から守ることを目指している。ジャネット・イエレン米財務長官は今週、購入カルテルを形成し、ロシア産石油の上値を抑える取り組みについて、欧州の同盟国と「極めて活発な」協議を行っていると明らかにした。協議の狙いはインドや中国など買い手が国際市場でロシア産石油の購入が続けられるようにすることで価格を安定させつつ、ロシアの石油収入を制限するための仕組みを西側諸国が構築することにある。イエレン氏は、原油の値上がりを抑えるためにロシア産石油の供給を容認しつつ、世界的な景気後退を招く原油の暴騰を回避することを目指していると述べる。「だが、ロシアの収入を減らすことが絶対的な目標だ」
原油高抑制でG7連携、タンカー保険の活用視野
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