米国では記録的なガソリン価格の高騰による痛みが広がっており、需要が減少に転じ始めた。エネルギー関連データ提供会社OPISによると、米給油所における6月10日終了週のガソリン販売は、前年同期比で約8.2%減少した。前年比でマイナスとなるのはこれで14週連続だ。米エネルギー情報局(EIA)の予想需要を測る指標(消費者への供給推定値)は前週比で日量約11万バレル減の同910万バレルとなった。前年同期は同940万バレルだった。まとめて用事を済ませることで車での外出を減らす、数日分のガソリンしか購入しないといった動きが出始めているほか、相乗りや公共交通機関の利用、オフィスへの出勤回数を減らすといった工夫もみられると指摘されている。