金利がゼロであれば、ワシントンにいる誰もが米連邦準備制度理事会(FRB)のことが大好きになる。しかし、インフレが高進し金利が上昇する局面では、FRBに対する愛情は乏しい。これは、ジェローム・パウエルFRB議長が22日、上院銀行委員会で学んだことだ。共和党議員らは、インフレが制御不能になるのを許したとしてパウエル氏に遺憾の意を表明したが、この姿勢には同意できる。サウスダコタ州選出のマイク・ラウンズ議員は「インフレを抑えることができなければ、自分が責めを負うことになるとあなたは明らかに分かっているようだ」と述べた。パウエル氏は、FRBの新たなインフレ抑制路線を継続すると約束していた。しかし、その決意はエリザベス・ウォーレン上院議員(民主党、マサチューセッツ州)にとって納得できるものではなかった。ウォーレン氏はパウエル氏に利上げの政治的側面について講義し、「あなたの利上げの結果、ガソリン価格は下がるのか。FRBの利上げで一般世帯が払う食料品の価格は下がるのか」と尋ねた。
【社説】FRB議長、真価問われるのは金利上昇局面
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