米小売り最大手ウォルマートは23日、クラウドプロバイダーと自社サーバーを切れ目なく切り替えられる「ハイブリッドクラウド」を開発したと明らかにした。これは大幅なコスト削減につながるほか、ハイテク大手への依存を軽減したい他社にとって先例となるかもしれない。同社のハイブリッドシステムは自前のサーバーとソフトウエアを採用しており、既存のものでは最大規模だという。米マイクロソフトや米アルファベット傘下グーグルが提供しているプラットフォームと、ウォルマートが米国内に敷設した社内サーバーネットワークで構築されている。ウォルマートのグローバル最高技術責任者(CTO)スレシュ・クマール氏は「このハイブリッドクラウドは、最高品質のパブリッククラウドと自社専用品を組み合わせることができる」と説明した。