米連邦準備制度理事会(FRB)が27日まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを正式に決めれば、次はジェローム・パウエル議長が9月会合での利上げについて、どんな発言を行うかに注目が集まりそうだ。FRBは今回の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75ポイント引き上げ、2.25~2.5%とする可能性が高い。年内さらに追加利上げが見込まれているが、パウエル氏は利上げ幅に関する自身の見解について、詳細に踏み込むことは避けるだろうとの指摘がアナリストから上がっている。言質を与えないことで、FRB当局者にとっては次回以降の決定について柔軟性を確保できる。FRBは今年に入って異例の急ピッチで利上げを進めているほか、インフレや成長見通しは極めて不透明感が強い。次回9月20~21日に開く会合までには、さらに数カ月分の雇用やインフレ統計が発表される。
難易度増すFRBのガイダンス、有効性に疑問の声も
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