――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  決算を発表した自動車メーカーの多くは、従来見通しを維持し、需要後退を懸念している投資家をなだめた。だが独BMWは違った。  BMWは3日、2022年12月期のフリーキャッシュフロー見通しについて、従来の「少なくとも120億ユーロ(約1兆6300億円)」から「少なくとも100億ユーロ」に引き下げた。同社が市場を驚かせるのはまれなことで、引き下げの理由として、半導体不足が続いていることによる生産減と、電気自動車(EV)への支出増加を挙げた。