アマゾン・ドット・コムによるアイロボット買収計画には、フェイスブックが置かれた厄介な状況を担当弁護士が解決することを期待している面があるかもしれない。年間売上高で世界最大のテクノロジー企業であるアマゾンは、米政界からの逆風が強すぎてテック大手は大型買収に乗り出せない、との考えを本気で打ち破る構えだ。アマゾンは5日、ロボット掃除機「ルンバ」の製造元アイロボットを現金17億ドル(約2300億円)で買収すると発表した。約2週間前には、プライマリーケア(1次医療)サービスを提供するワン・メディカルを39億ドルで買収すると明らかにしたばかりだ。さらに言えば、85億ドル規模での映画制作会社MGMの買収を完了してからも4カ月しかたっていない。米連邦取引委員会(FTC)は当時、今後提訴する可能性は残っているとの考えを示していた。