ロシア産原油の中東欧へのパイプライン輸送が停止していることが明らかになった。ロシアの国営パイプライン運営会社トランスネフチは9日、ウクライナ経由の原油輸送が8月4日に停止したと発表した。西側による対ロシア制裁により同社は支払いが困難になったためという。トランスネフチによると、同社の未払いを理由に、ウクライナのパイプライン運営会社であるウクルトランスナフタが原油輸送を拒否した。ウクライナの国営エネルギー会社でウクルトランスナフタ親会社のナフトガスの広報担当者は、9日に声明を発表する予定と述べた。ドルジバ・パイプラインはウクライナ国内を通過する南ルートでスロバキア、ハンガリー、チェコにロシア産原油を輸送する。これらの国はロシア産の原油や天然ガスへの依存度が大きく、原油供給の停止による打撃は欧州諸国の間でも特に深刻となる。
ロシア産原油、中東欧への輸送停止 制裁が影響
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