米ハーバード大学ビジネススクール(経営大学院、HBS)は、経営学修士号(MBA)専攻の学生約10%を対象に、授業料と手数料を全額給付する新たな奨学金制度を発足させた。大学関係者によると、HBSに入学を許可された最低所得層の学生に対し、年間7万6000ドル(約1000万円)近くの奨学金を支給する。ただし、大学が位置するボストン近郊の生活費は年間3万5000ドルほどかかり、これは支給対象とはならない。今秋、MBAプログラムの1年目および2年目の学生約200人を対象に全額給付型の奨学金を支給する予定だ。いくつかの理由から、こうした動きは珍しいとMBAの入試コンサルタントらは指摘する。通常、多くのトップ校のMBAプログラムは、試験の点数、成績、経歴に基づき給付する「メリットベース」の奨学金制度を設けており、経済的な必要性に基づいて給付する「ニーズベース」の奨学金制度よりも一般的だ。
ハーバード大、MBA学費など全額給付も 奨学金制度を拡充
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