短距離用の航空機に水素燃料を導入する試みは、実現性が高まっているように見える。だが、これが航空業界の将来にとって何を意味するかについて深読みすることは禁物だ。英米スタートアップ企業ゼロアビアは今月、アメリカン航空から出資を受けると発表した。アメリカン航空は、短距離航空機に搭載する水素電気エンジンをゼロアビアから最大100基調達する可能性があるという。ゼロアビアはエンジン約1000基の予約を受けており、米ユナイテッド航空、米アラスカ航空、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)など多くの航空会社から受注している。ゼロアビアの創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるバル・ミフタコフ氏は、水素インフラの開発支援を巡り、英国の複数の空港と契約する予定だと明かした。
水素燃料航空機に高まる期待、数々の課題も
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