特別買収目的会社(SPAC)は昨年前半、米金融市場で暗号資産(仮想通貨)やミーム株などと並び、空前のブームを巻き起こした。話題の新興企業の間では、比較的容易に資金を調達し上場する手段として、SPACを利用する動きが活発化した。それから1年半が経過し、バブルはほぼしぼんだ。SPAC経由で上場した企業の株価は急落し、他社に買収された企業もある。2020年1月以降のSPACによる資金調達を対象としたディールロジックのデータによると、新規のSPACによる資金調達が 今年7月は5年ぶりに月間でゼロとなった。8月はこれまでに多少の資金調達が行われたものの、昨年の記録的なペースと比べるとほんのわずかな規模にとどまっている。
SPACの資金調達が急減、7月は5年ぶりにゼロ
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