米国の天然ガス先物が今週、14年ぶりの高値をつけた。米シェールガスに対する欧米の旺盛な需要は衰える兆しが見えない。この先も上値を追う展開となり、市場のボラティリティーが増大するとみられている。  足元で価格が跳ね上がったのは、ロシアがガスパイプライン「ノルドストリーム」経由の供給を月末に数日停止すると発表したことがきっかけだ。  23日の取引では、米主要ガス輸出業者が火災で被害を受けたテキサス施設の稼働再開が想定より後ずれし、通常なら輸出に回る分の多くが国内にとどまると明らかにするまで、一段高となっていた。