動乱の少額短期保険#3Photo:Image Source/gettyimages

市場伸び率が最も高く、新規参入や新商品投入が相次いでいるペット保険市場。少額短期保険業者が、アニコム損害保険とアイペット損害保険という2強に戦いを挑んでいる。特集『動乱の少額短期保険 115社ランキング』(全5回)の#3では、有望市場の最新序列を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

動乱ぶり際立つ「ペット保険」市場
損保&少短17社の最新序列は?

 動乱期を迎えている少額短期保険市場。本特集#1では、少短として登録している全115業者について、2019年度から21年度の3期分、業績数値6指標を集計。21年度の保険料で、ランキングを作成した。

(本特集#1『少額短期「保険料」総合ランキング2022【115社】光通信が買収攻勢でSBI・全管協・東京海上の“御三家”に肉薄!』参照)

 本稿では、「家財」「ペット」「生保・医療」「費用・その他」の四つに分けられる少短の商品分野の中で、「ペット保険」を販売する業者を抜き出して、保険料を集計した。「ペット保険」は少短の他、損害保険会社も参入しており、次ページでは損保と少短合わせて17社のランキングをお届けする。

 上図から分かるように、ペット保険市場は毎年2桁成長を遂げており、あらゆる保険の中で最も伸びている有望分野として、熱い視線が注がれている。

 ペットフード協会によると、日本全国の犬・猫飼育頭数は21年度で約1605万頭。このうち保険に加入している率は12~13%といわれ、まだまだ伸びしろがあると考えられているのだ。

 こうした背景から、生命保険会社や損保だけではなく、建設エンジニアリング会社やパチンコ会社、EC事業会社、ソフトウエア会社までもが、少短を買収するなどして参入してきた。

 22年7月には18社目として、チューリッヒ少額短期保険が参入している。これで現在、ペット保険市場には損保が5社、少短が13社という顔触れとなった。

 少短市場の中で、動乱ぶりが最も際立つペット保険。果たして最新序列はどうなったのか。

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