【数字から保険を読む】#10少額短期保険会社は今や【109】社に増加

大手保険グループがこぞって
少額短期保険子会社を設立

 109――。

 最近、大手保険グループが少額短期保険子会社を設立し、少額短期保険の販売を開始するという記事を目にすることが多い。

 一般の人からすれば、生命保険と損害保険の違いですら難しいのに、少額短期保険と言われてもちんぷんかんぷんであろう。さらに、どうして保険会社が自社の保険を販売せずに、少額短期保険子会社を立ち上げて新しい保険商品を作り、販売しようとするのかも謎に違いない。

 そもそも少額短期保険とは何か?保険会社は何のために少額短期保険の販売をしたいのか?本稿では、その謎について解明していこう。

 ちなみに、冒頭の数字「109」は、2021年4月8日時点における、全国の財務局に登録されている少額短期保険業者の数を表している。