米陸軍は、エンジンから出火する恐れがあるとして全機の飛行を停止している大型輸送ヘリコプター「チヌーク」について、一部の機体に間違った部品が取り付けられていたと発表した。事情に詳しい関係者によると、陸軍はチヌークに問題が続けて発生したため、先月30日に飛行を停止した。陸軍は400機以上のチヌークを保有し、一般部隊と特殊部隊が使用している関係者によると、問題の少なくとも一部は特殊部隊が使用する「MH47チヌーク」で起きていた。特殊部隊が使用する機体は燃料タンクが通常よりも大きく、空中給油が可能で、特殊作戦に必要な先進センサーが設置されている。関係者によると、陸軍では少なくとも7件の燃料漏れが起きており、このうち4件でエンジン火災が発生した。問題が2週間の間に相次いで発生したため、陸軍は全機を飛行停止にしたという。
米軍ヘリ「チヌーク」の不具合、整備ミスが原因
出火リスクで全機飛行停止
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