LINEとInstagramの違いは
「Instagramのかっこよさ」?

 連絡ツールとしてLINEとInstagramを比べてみた時、細かな違いはいくつかあるものの大差はない。InstagramにはLINEのスタンプに代わるGIFスタンプというのがあるし、LINEのように既読はつくし(なんなら相手のオンライン状態もわかる)、グループチャットも可能である。
 
 強いて言うならDM(直接メッセージを相手に送ること)を開始する過程が違う。

 LINEは“友だち”に追加しないとDM(LINE上では“トーク”)が始められない(片方が一方的に友だちに追加してトークを送る、ということはあり得る)。
 
 一方、Instagramでは、相手のアカウントページがあれば、お互いフォローがない赤の他人状態でもDMを送ることができる。だからLINE以前までの連絡ツールに見られたような「連絡先を交換する」という構えた感じが、(連絡ツールとしての)Instagramはやや薄いかもしれない。
 
 その他の違いといえば、「Instagramがかっこいい」という感覚的なものではないか。

 であれば、かっこよさをとりわけ追求するのは若者としてすこぶる健全である。ひとたび「連絡はやっぱインスタでしょ!」という流れができたら、そこからはじき出されるわけにはいかない多感な若い人たちはこぞってInstagramを連絡ツールとして使用する。この仕組みはいったん形成されればかなり盤石なので、しばらく継続されるであろう。
 
 LINEをバリバリのメインとして使用している年上世代は、これをどのように受け止めるべきか。