まずは「太りやすい生活(朝編)」について解説します。冒頭の3項目は個別に分析するよりも、「起きる時間が遅く、目覚めも悪くて、なかなか動き出せない」と1セットにして考えましょう。これは過度なストレスや運動不足によって生活リズムが乱れ、副腎が疲労したり、自律神経の働きが低下していることが原因だと推測できます。この状態が続くと、ダイエットで重要な脂肪分解の機能が弱まりやせにくくなるため、改善が必要です。また、六つの中で特に注意したいのが「朝食を食べない」「日光を浴びない」の2項目です。その理由は、一日3食のうち朝食が最も代謝を高めやすく、日光を浴びることで生成されるビタミンDには代謝機能を改善する働きがあるため。職業や勤務時間によって、朝食をとったり日の光を浴びたりすることが難しい場合もありますが、可能な限り「朝食+日光浴」の習慣を身につけたいものです。

「朝食抜き」「スマホの見すぎ」は太りやすい、早大院卒ダイエットコーチ教える生活改善のヒント計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。

やせやすい生活【朝編】

・朝日で目覚める
・起きたら水を飲む
・カーテンを開けて日光を浴びる
・朝食をとる
・排便する
・家事や運動など活動的に過ごす

 続いて「やせやすい生活(朝編)」です。理想的な生活リズムをイメージしやすいように、起床から午前中の過ごし方までを一連の流れにして紹介します。

 まずは朝日を感じて目覚めます。コップ一杯の水を飲んだら、カーテンを開けて日光を浴びましょう。そして、しっかりと朝食をとってトイレを済ませたら、できるだけ体を動かすようにします。「活動的」といっても、ジムで汗を流す必要はありません。家の掃除をしたり、スーパーへ買い物に出かけたり、日光が差し込む窓際でストレッチをするだけで十分です。

 気持ちよく目覚めてテキパキと動き始めるのか、ベッドの上でダラダラと無駄な時間を過ごすのか。朝(午前)の「太りやすい生活」と「やせやすい生活」の違いは、文字通り起床後の“第一歩”に深く関連しています。1日ごとの比較では、その差はわずかなものですが、「塵も積もれば山となる」ことを理解して、やせやすい生活を心がけましょう。