1位はM&Aキャピタルパートナーズ
推計40歳年収は2739.3万円

 栄えある第1位に輝いたのは、M&A(企業や事業の合併・買収)の仲介サービスを手掛けるM&Aキャピタルパートナーズです。推計40歳年収は2739.3万円。2位を500万円以上離してぶっちぎりのトップです。

 また、前回の2021年版に続いて2年連続の1位となりました。

 M&Aキャピタルパートナーズは、月額固定給に加えて業績に連動する賞与(ボーナス)が年2回支給される給与体系となっています。さらに、四半期ごとの「営業インセンティブ」と年4回の「360度評価インセンティブ」という給与が加わります。

 同社の有価証券報告書(21年9月期)をのぞいてみると、人件費の主な内訳は下記の通りです。

給料手当:6億3572.5万円(前期比31.7%増)
賞与:28億2278.1万円(前期比57.0%増)
法定福利費:1億9271.6万円(前期比34.3%増)

給料手当に対して賞与が4.4倍も支給されていることが分かります。そして、前期と比べて大幅に増加しています。

 また、M&Aキャピタルパートナーズによると、在籍1年超のM&Aアドバイザーの平均年収は3594万円(21年度実績)にも上るといいます。

2位はキーエンス
推計40歳年収は2208.0万円

 2位は、推計40歳年収2208.0万円という数字をたたき出したキーエンスです。主に工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)用機器の制御に使うセンサー機器を扱っています。

 キーエンスのすごさを端的に表しているのは、その収益力の高さです。

 事業規模を表す「売上高」は、7552億円(22年3月期、以下同)と、さほど目立ちません。ところが、本業の稼ぎを表す「営業利益」は4180億円で、売上高営業利益率は55.4%にも上ります。

 キーエンスは営業利益率50%超えを8期連続で記録しており、この高収益率こそ高年収の源泉となっているのです。

 キーエンスのOBで、元・商品企画担当の高杉康成氏(コンセプト・シナジー代表取締役)によると、このキーエンスの超高収益ビジネスモデルは、他社がまねできないといいます。その理由については、ダイヤモンド・オンライン『キーエンス営業利益率50%の仕組みを「マネできない」理由、OB・アナリストが解説【動画】』をご覧ください。