大学格差#14Photo:PIXTA

全国の私立大学のうち6割が定員割れしており、とりわけ厳しいのが地方の大学だ。苦しいながらも最後に生き残って勝ち組となり得る地方私立大はどこなのか。特集『大学格差』(全20回予定)の#14では、地方私立大の勝ち組に迫る。併せて、北海道、東北、中部、中国、四国、九州の私立26大学について43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美、ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史)

私立大で過去最悪の定員割れ
地方私大の勝ち組はどこなのか?

 2024年度の入学者について、私立大学の6割が定員割れした。過去最悪のレベルであり、とりわけ厳しいのが地方の大学だ。

 18歳人口の減少は地方ほど進んでいる。その上、人口の多い首都圏などでも学生の争奪が繰り広げられ、ますます地方に学生が流れてこなくなった。地方国公立大学が直面している志願者不足(本特集#13『国立大「難関」と「地方」の格差が拡大!偏差値・志願倍率でくっきり【国公立56大学43年間の偏差値推移早見表】』参照)は、地方の私立大でより深刻な問題となっている。

 大学淘汰は地方から始まる。では、苦しいながらも最後に生き残って勝ち組となり得る大学はどこなのか。

 次ページでは、地方の勝ち組候補を明らかにする。また、北海道、東北、中部、中国、四国、九州の私立26大学について、43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。